正直いうと、山戸結希監督の前作「おとぎ話みたい」があまりはまらず、
本作も劇場公開中なんだか遠のいてしまって今に至った。

結論からいうと、かなり面白かったと思う。
「面白かった」というのは、ちょっと違うか。

「美しかった。」が正しいかな。


ざっくりとしたストーリーは美男美女が惹かれあうというお話で、難しいところは何一つ無い。
(というと、原作者に怒られてしまうかな)

原作は読んだか読んでいないか、もう定かではない。
だからそこ、新鮮な気持ちで観れたような気がする。




監督はストーリー云々よりも、とにかく、とことん「美しさ」にこだわっているように思えた。
海の青、花の赤、透き通る白い肌。

特に配役の美しさには、驚く。
まず、市川実和子と小松奈々の親子。
顔の作りがとても似ている。

美人の条件の「左右対称」の顔をしていると思う。
(昔、この左右対称の顔を持つのは、女優では吉永小百合と香椎由宇だけと聞いたことがある。)

菅田くんは、細い体に白い肌と金髪がいっそう儚く神秘的に見えて、まるで狐の化身かと思うくらい現実離れした美しさ。

大友役の子も、整った顔立ちで菅田くんとは違った美しさがあった。
(なにより後半の「いい奴追い上げモード」が凄かった。)




ある映画館で監督が来ていたらしく、ポスターにこの映画に対する思いを所狭しとびっしり書かれていた。

この物語を監督できる嬉しさ。

たくさんの方に観てもらいたいという思い。

北海道で、その映画館で上映できるという喜び。

本当にたくさんの言葉が書かれていて、文章からものすごいエネルギーを感じたことをとても覚えている。


観てよかった。
今、監督の次の作品が楽しみで仕方ない。