ある夫婦が惨殺され現場には「怒」の血文字が残され犯人が捕まらぬまま1年が 経つ。
犯人の名前は「山神一也」と判明するものの、整形手術を繰り返しているとされ 現在の顔は不明。

現在の顔が憶測で描かれテレビで放送される。その存在によって、翻弄され運命 が変わっていく人々を描く。


李相日監督の「悪人」がしばらくの間、私の中のベストだったので結論からいうと好きな作品ではあるのですが、
なんとなく、「悪人」よりわかりやすく描かれているような印象でした。

素晴らしい映像と、素晴らしい俳優。
で、「犯人探し」のような感じに時折なっていたように思い少し不思議だった。

原作も、犯人探しが主だった「筋」なのかな。
これは、「悪人」同様原作を読んだほうがよさそうだ。


「怒り」どこに向けたものなのか。誰に向けたものなのか。他人か自分か。
他人に向けた怒りは、やがて自分に返ってきているようにみえたな。




なんと言っても、妻夫木聡くんと綾野剛くんのストーリーは、とても素晴らしかった。
「悪人」の妻夫木くんも素晴らしくラストシーンの顔は涙なしでは見られなかった。
今回も同様というか、何倍もレベルアップしてみえた。
優しい表情と声のトーンがもう演技にはみえなくて。

綾野剛くんもあの儚さと影はどこからくるんだろうと不思議に思うくらい。
最初から消えてなくなるのがわかっちゃうような、存在自体がネタバレのような儚さでした。

まぁでも何が可哀想かって、ご飯を食べている横で履いてた靴下を脱ぎ捨てられる新人刑事役の三浦貴大さんですかね。


だめだ。もう一回観よう。
だって、書いているうちに森山未来さんも、すずちゃんも、沖縄のあの子もみんなすごかったことを思い出した。