震災以来、福島の仮設住宅に父と住むみゆきは、週末になると高速バスで東京に向かいデリヘルの仕事に行く。


主人公はみゆきという女性ですが、その父、同僚、隣人、元恋人にまつわるエピソードも震災後の被災地に住んでいない私は知らなかった現状が映し出されているのかもしれないなと思うと、震災によって壊れたもの修復で出来ていないものは当たり前だけれど、街並みだけじゃないことを痛感する。

映画に映し出される、エピソードの数々は「追い討ち」以外の何者でもないな。




最初の一行、「週末になると高速バスで東京デリヘルに向かうみゆき」と私は書いたけど、公式HPには「週末のデリヘルの仕事を終え、高速バスで福島へと帰る」となっている。

観た人によってこのあたりの感想は変わるんだと思う。


そして、説明しているように感じるセリフが多く、はじめは何故だろうと残念に思っていたのだけれど、それだけ観ている人の(観客)「汲み取る技量」がなくなってきているということかなと、悲しくなった。

待ちにまった廣木隆一監督の新作。
あー、しんどい。
あれ?こんなにしんどかったっけ?

あー、早く終わらないかな。
もうしんどい。

と、ずーっと思ってて。
寝ちゃおうかとも思ったんだけど、目を瞑っても声は聞こえるから神経はそっちいっちゃうし。。。



で、観終わってすぐは、いやぁ~な感じが付きまとっていたんだけど、二日経って思い出した。

そうだ、廣木監督の映画って、嫌悪感出るヤツだったって。
好きな映画「ヴァイブレータ」もそうだった。

正直、ちょっとイタイ女の人が出てくる。
健康的じゃないというか・・・なんというか・・・太陽浴びよ!ね!って言いたくなるような・・・

そう思い出してからは、なんとなく客観的に落ち着いて考えられる。

実際に、お会いした廣木監督は小柄でありながら、ピリッとした雰囲気をまとったカジュアルなおしゃれな方だった。
そのピリッとした雰囲気が、映画の鋭く届く痛々しい部分に通じるのかなと偉そうに思ってみた。


想像いたより過激なシーンが多く、「え?これR15でいいの?」と昭和の女丸出しで心配になったり、
「そんなことより、さっき父娘で入った人いたよね?!大丈夫かな?」と他人の親子関係を心配したりと頭の中が忙しかった。

凡人の私に出来ることは、その親子が達観していることを願うこと。

気になったところ。
主人公みゆきの同僚、新田が通うスナックの名前が「うらん」これは、皮肉なんでしょうか?