1919年のドイツ。フランスで戦死したフランツの婚約者、アンナは身寄りがないためフランツの父と母とともに暮らしていた。

そこへ、フランツの友人だというフランス人青年アドリアンがやってきてはじめは警戒していた父たちだったが、亡き息子の思い出話をしていくうちに徐々に受け入れていく。

しかし、アドリアンにはある「嘘」をついていた。
それを知ったアンナは・・・





フランソワ・オゾン監督 最新作。

わたし、結構好きでこの監督の作品。
一見、突飛と思われる展開でもこの監督特有の品の良さでなぜか心地がよくなってしまう。

愛の物語とは別に、戦争が招いた当時のフランスとドイツの関係性なども描いていたり、またモノクロとカラーを巧みに使った非常に美しい映像美など、多面的な映画だと思いました。





フランス人青年を受け入れないドイツ人に対してフランツの父が「フランスもドイツも息子たちを亡くした時、祝杯をあげた。戦場へ喜んで息子を送り出し、死なせた責任は我々にある」というセリフが非常に印象的でした。


オゾン監督がインタビューで本作を撮ろうと思ったきっかけは?という質問に対して、「真実やわかりやすさばかりが求められる時代に、嘘についての映画を作りたかった」と話している。

まさに最近「真実とわかりやすさを求める」風潮に少しうんざりして飽きてきているわたしにとって、この映画は待ってました!という感じの映画。

いろんな解釈を持った人とたくさん話したくなる、それでもきっと真実にはたどり着けないけどそれがまた楽しくなる映画。