あっと言う間の90分。ニヤニヤ、と幸せな気分の90分。
最高、の一言です。

観る前は、「映画好きに向けた少し難しいドキュメンタリー」と思っていたけれど、それは全くの嬉しい誤算で、冒頭から軽妙に聞こえてくる落語家・立川志らくさんのナレーションが身構えていたわたしをすぐに笑顔にしてくれました。




リュミエール兄弟が10年間で撮った「映画」1,422本。
そのうち108本を観られる素晴らしい映画です。
ドキュメンタリーによくある、関係者のインタビューシーンや、リュミエール兄弟、所縁の地を再訪するシーンもありません。



ただただ1本50秒の映画、108本を志らくさんのナレーション(解説)付きで観られるのです。
わたしにとってそんな最高な映画はありません。
しかも、その108本全てが「楽しさ」ということを元に徹底しているのです。

映画と言っても、普段わたしの観ている「映画」とは異なり、50秒という制限があるという理由からか全体的に作品には、いわゆる「主人公」になるような人がいません。
それがまた面白く、スクリーンに映し出される全ての人を細かく観ていたくなる。

これはわたしが、ジャック・タチの「プレイタイム」やエドワード・ヤンの「クーリンチェ少年殺人事件」を観たときの印象にとてもよく似ている。
残念ながら、両監督とも亡くなっているので、このリュミエール兄弟の構図や手法を参考にしたかは確かめる術はありません。

観る前のわたしのように身構える必要は全くなく、観れるチャンスがあるならぜひ時間を作って観て欲しい映画のNo1です。
きっと映画をもっと好きになっちゃう事間違いなしです。(わたしは日本語吹き替えがおすすめです。日本の映画好きな人が作った吹き替え版、最高なんです)

そして、最後の最後まで楽しさが加速し続ける映画です。

劇場を後にするときタイトルの「リュミエール!」の「!」を付けたくなる気持ちがわかり叫びたくなっちゃうのではないでしょうか(笑)


映画って最高だなぁ。
やっぱり大好きだ。