マイアミの犯罪多発地域に暮らす黒人の少年シャロンの、少年、青年、大人のステージを3部構成で描く。

麻薬常習者の母ポーラと暮らすシャロンは、母親からは育児放棄され、「リトル」というあだ名で呼ばれるシャロンは体も小さく内気な性格のため格好ではいじめられている。

どこにも居場所のないシャロンを気にかけてくれる麻薬ディーラーのフアンと彼の恋人テレサに徐々に心を開いていく。

青年になったシャロンは唯一自分をからかわないケヴィンに出会い、何かが変わってゆく・・・



「美しい静寂」を色で表すと「青」なのでしょう。不思議と哀しみを感じる青ではなくて、もっと凛とした美しい青に感じた。

アカデミー賞ぽくない作品だな。と思うのは当たり前で、LGBTQをテーマにした映画、さらには黒人のみの作品が作品賞を受賞するのは史上初。
ストーリーに関しては色々なところで見られると思うので今回もいつも通り感想を。

とにかく、色彩が美しかった。

青、黄、赤。
バリー・ジェンキンス監督はウォン・カーウァイの「ブエノスアイレス」に影響を受けたといっているのを知って納得。
あるシーンでかかる曲の意味も知るとさらに、納得。

シャロンとフアン。
シャロンとケヴィン。
シャロンとポーラ。
それぞれの想いが表現するシーンは本当に素晴らしい。

特に海辺のシーンは、とびきり美しい青で優しさに包まれている。

「食事シーン」。
人によって違うと思うのですが、私は初対面の人と「食事」をするのが恥ずかしいと思うところがありまして、 それを安心して食べられるのは信頼を意味するのではないかと思うので、色彩同様印象的なシーンでした。

そして、「hello stranger」という曲。
この映画の為にあるのではないかと思う程だった。
もう最高です。
監督は「軽いタッチにしようと心がけた」というだけあって、「母親の問題」「死」は観る人によっては、さらりと過ぎるような感覚になるかもしれませんが、あくまで主人公の人生の一部に過ぎないという意味があるようですね。
監督の母親も実際に薬物中毒だったそうです。
母親からの「愛している」という言葉にはなんとゆう拘束力があるのか思い知らされる。苦しいね。
愛に飢えてるが故のものなのかな。



この監督は、日本がお好き⁇
要所要所で気になる「日本」があったような。
どこにも情報がないので、ちょっぴりモヤモヤ。

映画っていいな。と改めて思ったんだけど、映画のパンフレットってもう多種多様で結構本棚に収めるの大変。 でも、そこが良いってゆうか。
そんな自己主張の強いところが愛しくもあるなと。

人に対しても、やっぱりそういう風に接していきたいなぁ。