「アメリカの田舎といえば」のネブラスカ州に住むウォーレン・シュミットは、 大手保険会社に勤めあげ、 定年退職を迎えた日から始まる。

妻のヘレンは今後、二人の生活の楽しみにと、大きなキャンプングカーを購入し ていた。
しかし、趣味のないシュミットは退職してからの生活に不満を感じ、ストレスが 溜まってゆく。
そんな日々の中、テレビでみた貧しい子供たちを救おうプロジェクトに寄付をし、 「ンドゥグ」という男の子の養父となる。
シュミットは彼に手紙を書くことだけが楽しみになっていく。

そんなある日妻のヘレンが急死してしまう。

ヘレンの葬儀のため一人娘のジーニーは婚約者とデンバーから返ってくるが、仕 事が忙しいためすぐに帰る予定だ。
淋しいシュミットは元々気に入っていない婚約者との結婚を延期してはどうかと 提案するがジーニーを怒らせてしまい。
最悪の雰囲気の中、帰ってしまう。

一人になったシュミットは、あらゆる家事を妻に任せていたので、2週間もする と荒れ放題に・・・さらに妻が過去に親友と浮気していたことを知り文字通り ズタボロに。

もう娘しかいない!と思ったシュミットはキャンピングカーでデンバー目指す。 しかし、途中で娘に電話をすると「結婚式までは来なくていい」と拒否されてし まう。



途方に暮れるシュミットですがとりあえず、人生を振り返ることになる旅を続け ることにする。

と、ここまで書くと「あれ?あの名作と似てる…」と思った方もいるのでは。

このアレクサンンダー・ペイン監督は、小津安二郎と黒澤明の映画が好きなのだ
そう。
この映画は黒澤明の「生きる」を参考にしたらしいけど、このあらすじをみると 完全に「東京物語」ですよね。

いやー、これもなかなかの傑作だと思います。
もうほぼ全シーン、ジャック・ニコルソンが出ていて「カッコーの巣の上で」を 観て以来、かっこよさに気がついた私は(遅っ)
彼のくるくると変わる表情が面白くて面白くて。

「・・・・え?」の顔。
「はぁ……」の顔。
「お・・・おぅ・・・」の顔。

ぱぁっ!という音喩が付きそうな顔。

海原かなたさんに髪の毛吹かれたのかと思うほどの、乱れ髪。

ジャック・ニコルソン、めんこいすぎる。

そうそうキャシー・ベイツも出てくるんだけど、彼女が家の中にいるシーンはト ラウマ映画の「ミザリー」を思い出す。
この映画の役もなかなかぶっ飛んでいて、好きだ。

ラストシーンはかなり観る人によって感想が分かれると思いますが、わたしはも う切なくて切なくて。


人が真面目にしていることって、可笑しくなってしまう。
これは、喜劇の原点かな。